銀行でのNISA口座開設 – 知らないと損する3つの注意点と成功の秘訣
最近、多くの方がNISAに高い関心を持っていらっしゃいます。
先日も家計相談の際に「銀行に投資相談に行って、NISA口座を開設した」とお聞きしました。
将来の資産設計のために投資をスタートされたことについては、とても素晴らしいことです。
今回はNISA口座を開設するための重要なポイントをお伝えしたいと思います。
NISA口座はどこで開設できるの?
NISA口座は様々な金融機関で開設することができます。
例えば、証券会社だけでなく、銀行や信用金庫でも口座開設が可能です。
最近では、窓口での相談時や住宅ローンの金利引き下げの条件として、NISA口座の開設を勧められるケースも増えているようです。
しかし、私がクライアント様に対して、証券会社以外でのNISA口座開設をお勧めしていない理由が3つあります。

1. 取扱商品が限定的
銀行等で開設したNISA口座では、取扱っている金融商品の数が限られています。
たとえば、SNSや投資関連の書籍で紹介されている商品の多くが購入できない可能性があります。
しかし、証券会社での口座開設なら、幅広い商品を選ぶことができます。
もちろん、銀行独自の商品もありますが、今後投資対象を広げていきたいと考えている方には、
特に個別株式などの購入ができないことが大きな制限となります。
2. 手数料が割高
銀行等で提供されている金融商品は、手数料の高いアクティブファンドが中心となっています。
特に窓口での販売では、販売手数料や口座管理手数料など、
投資信託の信託報酬以外の費用が上乗せされることが一般的です。
せっかくの投資収益が手数料で目減りしてしまうのは避けたいものです。
3. 投資者保護制度の対象外
万が一の銀行破綻時のリスクについても考える必要があります。
通常の預金は、預金保険制度(ペイオフ)により1,000万円までとその利息が保護されますが、
投資用口座の資産はこの保護の対象外となります。一方、証券会社で購入した商品は投資者保護基金による保護(同じく1,000万円まで)の対象となります。
どのように選んだらよいのか?
NISA口座の開設は、万が一の場合に備えて、
投資者保護基金による保護の対象になる証券会社がおすすめです。店舗型証券
以前は店舗型証券のみでしたが、 インターネットの発達によりネット証券が増えてきました。
現在は店舗型証券でもオンラインで取引ができるところが増えています。
手数料が高くなるのは否めませんが、商品について相談しながら運用したい方は店舗型証券が良いでしょう。
相談できる人がいるのは心強いですね。
ネット証券
自分で調べたり、好きなタイミングで投資したりしたい方は
やはりネット証券がいいですね。
店舗型と比べても手数料が安いのが魅力です。
ご自分の運用スタイルに合わせて選んでください。
ただし、中には銀行との取引関係維持のために、 銀行でのNISA口座を継続せざるを得ない方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、個人資産と事業資産で口座を使い分けるなど、工夫されることをお勧めします。
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